プロローグ、ストーリー


1194年、第3次十字軍は、エルサレムから
48キロほど離れたアッコの街を占領した。


リチャード王の命により、
およそ3000人もの市民が人質として拘束された。
聖地を守るクルド人の王サラーフッディーンに奪われた、
聖遺物と引き換えにするためであった。


暑い夏の訪れとともに、
サラーフッディーンは守りを固め、交渉を拒んだ。
リチャード王は苛立ちをつのらせつつも、
エルサレムへの攻撃に踏み切れずにいた。
人質となった市民たちの運命も定まらぬまま…


キリストの教えが人々の生活の中心だった14世紀イタリア。
詩人ダンテの言葉で鮮明に描かれた「9圏の地獄」。
これが死後の世界の原型と言われている。


屈強な戦士、ダンテは十字軍の遠征に出ることが決まった。
出発前のある晩、彼は婚約者であるベアトリーチェと
永遠の愛を誓い、きっと戻ってくると約束を交わし出発する。


遠征において、司教から「神聖なる戦い」で神の名の
下に行った業はすべて許されるという祝福の言葉を
授かり、ダンテは人を殺め多くの罪を犯すことになる。
しかし、ついに遠征の地でダンテの隙を狙った男の刃に
倒れ、彼の目の前に死神が現れる。


ベアトリーチェの元へ帰ることを誓ったダンテは、死闘の末
ついに巨大な鎌を奪い取り死神を打ち破る。


婚約者の待つ故郷へ帰りついたダンテは、ベアトリーチェを
守っていたはずの父が何者かに殺されているのを目にする。


不穏な空気を感じ、扉の外へ足を踏み出すと、その先には
すでに動かなくなった最愛の人が横たわっていた。


受け入れがたい事実を確かめるように美しいベアトリーチェに
触れると、彼女の魂は身体を抜け出て上空から
悲しい眼差しでダンテを見つめている。


そして、婚約という神の祝福を受けないままダンテとの
愛を誓い、命を落としたベアトリーチェはあろうことか目の
前で地獄へ連れ去られてしまう。


邪悪な亡者たちを死神の鎌で薙ぎ払い、最愛の女性を
取り戻すべく、地獄への道を突き進むダンテ。
そこで彼が目にしたのは罪により歪められた魂がうごめく、
恐ろしい地獄の光景だった。


しかし彼は、永遠に呵責を負う無数の魂や恐ろしい魔物が
暴れる地獄を、罪業によって分けられた9層の圏の底まで降りていく。


更に厳しい闘いを続けるなか、各層において彼自身の
犯した数々の罪と向き合うことを余儀なくされる。


ダンテの父・アリギエーロ、そして高潔な十字軍戦士で
もあったベアトリーチェの兄・フランチェスコなど、ダンテを
取り巻く人物と複雑に絡み合う運命と罪の人生。


それでもダンテは不屈の精神で愛する人を取り戻すために
過酷な闘いに挑み、地獄の底を目指して旅を続けることになる....


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